ハンドルの縫製について語る

え?語れるの?

と思っている人、沢山いると思います。

NCロードスターもデミオXDもハンドルに縫製があります。デミオのハンドルはV縫い(ブイ縫い)

IMG_8379

実は私、ハンドルを縫う内職をしていました。

ハンドルの皮が貼ってある部分に千鳥縫いをする内職

写真が全くないので文章と下手な私の絵だけです。

内職工場で皮を接着剤で貼った(縫い目の部分は接着剤をつけてない)ハンドルをもらって、自宅で千鳥縫いをします。

どのようにハンドルに千鳥縫いをするかといいますと

内職工場でハンドルを固定させる台を貸してもらい、その台を食卓に置いて、台にハンドルを固定させて立って縫います。

(私って絵が下手…夫が「何書いとんの?何やっとんの?さっぱりわからない」って言ってきました。夜、夫が帰宅して妻が色鉛筆使いながら、こんな絵を書いている姿を発見して気味悪がってました。)

結構難しくて、上手に修正なく縫い上げるようになるまで1週間ほどかかりました。

ハンドルについている皮に糸を通すための穴は最初から空いているので、その穴に針で糸を通すだけなので、等間隔に縫うといった事に神経を使わなくてよかったのですが…..

糸調子が難しかったです。

普通に千鳥縫いをして、目打ちで縫ったところの糸をギュッと引っ張るのですが、その時に引っ張りすぎるとハンドルの皮が破れます。

弱すぎてもいけないし、強すぎてもいけない。

3日に1回ぐらい破ってました。

縫うのを失敗したハンドルはもう一度皮をはがして貼り直すのでしょうね…

ハンドルの縫製は手作業で内職の人が縫っているなど想像もつきませんでしたが、確かに、これは手作業でしか縫えないなと思いました。

夫も「ハンドルの縫製は内職さんがやっているのか…」と驚いていました。

夫のような細やかな神経を持った人が運転するのを想像しつつ、丁寧に縫ってました(笑)

ちなみに内職代、お値段1本、縫ったら125円

まだ生後3ヶ月とかの息子をおんぶしながら内職するので1日4本縫うのが限界でした。

約束した本数は子どもが泣こうがなんだろうが意地でも責任持ってちゃんとやりました。

1日4本縫うので、精一杯でした。

休日は休日の分をもらうのでほぼ休み無し…

8ヶ月間、内職三昧

娘を保育園へ送ったあと、内職先へ納品して、そしてすぐ自宅で内職して、昼ごはんを食べて内職、娘の保育園へ迎えに行って、晩御飯を食べて、子どもを寝かしつけてからまた内職

息子はおんぶしていないと泣く赤ちゃんで、息子は私の背中で大きくなりました。息子はほとんど空中で赤ちゃん時代、過ごしてました(本気で)

そこの社員さんと「もっと数こなせないのか?」で、よくもめてました(笑)

子どもをおぶって、納品している最中に「もっと数がこなせないかな?」「無理です」っというやり取りを繰り広げていました。息子は赤ちゃんでしたが背中で、何を勘違いしたか?いつもニコニコ笑っていました。

なぜ内職をしていたか?

なぜ内職をしていたか?そこを語ると本気で長〜くなりますが、ものすごく短縮してサクッと語ると

仕事をやめた(息子を出産してからの預け先が確保できなかった & 早産の危険ありで出産直前まで1ヶ月入院していた) → 息子を出産した → 娘(当時5歳)を保育園に継続して在園させるため就労証明書が必要(弟が生まれてただえさえ家庭環境が変わって娘自身も大変なのに保育園も変わったらと思うと…..どうしても継続して在園させてあげたかった) → 内職を探す → 息子が生後2ヶ月から内職を始める → 大変だったが息子をおんぶしながら意地でやり続ける、その間に就労証明書をもらえた → 就労証明書をもらった途端にやめるのは良くないと思って継続してやる → 息子が生後10ヶ月になっておんぶを嫌がるようになり動き回りはじめて、内職をやるのも限界になる → 退職した先で託児所付きの求人募集があったので応募したら採用してもらえた → 内職をやめてまたパート事務をはじめる

そんな感じ…

この件、話し出すとものすごく長〜くなりすぎて、翌日になってしまうのでやめておきます。

なんだかんだと愚痴愚痴言っていますが

子どもが小さくて、実家も遠いのに仕事をさせてもらえる今の環境に本当に感謝しています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする